今回は上記のブログ記事の続編として、
メンタル疾患の原因について考察していきます。
メンタル疾患を引き起こす原因として、人間関係や環境の変化などが代表的な原因として挙げられます。私もそう思っていました。
約5年前に私は部署異動に伴う転勤、引っ越しをしました。住む場所も仕事内容も、関わる人々も一変しました。私にとってその出来事は、長年希望していたことだったのです。うれしくて仕方なかった。でも、これが原因の一つだと主治医の先生に言われたことがあります。
ショックを受けました…。自分が望んだことなのに、それで体調を崩すことがあるのかと。そんなことを考えていたら、こんな疑問が浮かびました。
「世の中に引っ越しする人、異動で仕事内容が変わる人はたくさんいるのに、なぜ私のように体調を崩す人とそうでない人がいるんだろう?」
そこで、自分の価値観、個性、体質などが関係しているのでは、と思いました。体質に関して振り返ると、幼少期からなにかしらの節目に体調を崩すことがありました。妹が生まれた時にストレスで病気になったこと。高校受験に合格し、喜んで通学していたのに胃腸が弱ってしまい、病院に通院したこと。
価値観や個性、認知などに踏み込んで考えるのは、これは辛いと思う振り返りでした。認めたくはないけど、自分は環境の変化、突発的に起こるトラブルに柔軟に対応するスキルは低いかもしれないこと。初対面の人に気を遣いすぎること、誰にも嫌われたくないあまり我慢をため込んでしまうこと。仕事の進め方、職場環境など、自分はこうありたいとイメージする人間像とは少し違っていたかもしれないこと。
あの人のように臨機応変に対応できるスキルがあればよかった、あの人のように多少人と衝突しても自己主張出来ればよかったなど、他人と自分を比較して落ち込んでしまう時期もありました。
そこで出会ったのが、認知行動療法です。
一見難しそうに見えますが、専門家のもとで自分に向き合う時間を作り、プライベートの時間でも意識してみると、厚い雲が少しずつ、本当に少しずつですがはれていくようになり、自分が自分につけていた心の重りが軽くなっていくような感覚でした。
なぜ、体調を崩してしまったのだろう?どうして自分がこんなつらい目に合わなきゃいけないんだろう?原因を知りたくなります。本当に原因はひとつではないし、原因の一つが「自分」ということに行きあたってしまい更に辛くなったとしても、そこからゆっくりではありますが、自分の心をほぐす方法、というか、自分の心が硬くなってしまって、考えることに偏りがあった、と気づくだけでもとても大きいことなのですが、そういう風に、心が楽に、軽くなっていって、それからの人生が生きやすくなる、そんな自分に出会えます。
何が言いたいか、というと、
心身の体調不良の原因は、ひとつではないし、もし辛い気分になっても、ひとりで抱え込まない方がいいということです。