傘を忘れてよかった夜
わたしが話すとき
あなたはめんどくさそうに 時間が経つの待ってた
ね、今日が最後の恋人の会話だよ
だから目を見て 聞いてほしかったな
それにしても
今日、傘を忘れてよかった
ぬるい雨にまぎれて わたしのゆがんだ顔見えないでしょ
ずっと 明るいわたしでいたかった
ずっと わたしのこと好きなあなたでいてほしかった
1人で始めて 1人で終わった恋
もう少し うまくやれたかなと思うんだけど
これが精いっぱいだったよ
わたしの惨めな顔 隠してくれる
じっとりと ぬるい雨
後悔のないようにまとわりついて
しばらく私から離れないでほしい
あなたが好きだったから泣いているのか
この恋がうまくいかなかったから泣いているのか
分からない自分が 今になって
恐ろしいほど冷たく感じてる

