アラフォー。バリキャリになるつもりがうつになりました

休職中の黒歴史「紺色のリップ」

こんにちは、ここいまです。

今回は、休職中の黒歴史シリーズ「紺色のリップ」をおはなしします。

(筆者の自己紹介)

5年前の私はバリキャリに憧れた仕事大好き人間でした。ところが、仕事で自分を追い詰めた結果、心身の体調不良でドクターストップ。仕事から離れて休職することになりました。休職期間は1年以上に及び、大好きな会社を退職することに。5年弱の治療期間を経て、現在は別の仕事をしながら「ことばで心は軽くなる」をテーマに発信活動をしています。

休職中にはまったコスメブランド

 いまから5年前。私は休職を開始しました。1日の大半を寝て過ごしましたが、2,3か月すると少しずつ活動ができるようになりました。

24時間戦えますか?ならぬ「20時間眠れますか?」

やらなきゃいけないことよりも、自分がやりたいことをやろう、と思い、自分は何がしたかったかなぁと考えたところ

「コスメを見に行きたい…」

との欲望が湧いてきました。市内で一番大きい駅の中に、ショッピングモールがあったのでそこへコートを羽織り出かけました。(コートのなかはパジャマ!)

色んなコスメブランドがあり目移りしつつ、これが楽しいんだよなぁとウロウロしていたら、ひときわ派手なお店が見えてきました。アメリカ発のコスメブランドでした。最近の自然に見えるメイクや幼顔に見えるメイク、というよりも彫りを深く、大人っぽく、セクシーに見せるメイクを発信されていました。

彫りの浅い、大人っぽくはない、セクシーでもない私はないものねだりなのか、非常に惹かれておずおずと店内に。

店員さんも、もれなくしっかり×バッチリメイクで、とってもセクシーでカッコいい!素敵すぎる~!とても親切でフレンドリーな接客で、わたしのテンションは爆上がり。

ファンデーションも、アイシャドウも、ハイライトも!

何色あるんだっていうくらいたくさんある!

リップもマットからツヤタイプから、何色あるんだろう!

こうやって書いていても、当時店内でワクワクしていた瞬間を思い出します…。極めつけは休職中の私でも挑戦しやすい価格帯。

私はNYXの虜になりました。

自己表現をしないといけない病

 初来店の日は、1000円しないくらいのリップを購入しました。それがとても自分に似合っていて、誰とも会わないのに鏡の前でリップをつけて、うっとりしていました。

メイクの力って、すごい!

と感じました。そこから高頻度でNYXへ行くようになりました。

これまで私は自分に似合ったメイクをしてきたわけですが、NYXのメイクは今までの自分とは全く違う表情になり、それこそ私が思う「バリキャリ」のイメージにピッタリでした。眉毛はしっかり描き、アイメイクも陰影をつけてバッチリ。リップもこれまで肌なじみの良いものをつけていましたが、マットレッドに挑戦。

メイクをすると、意志の強そうな表情をした私が鏡に映っていました。

メイクで自己表現ができるって、すごい!そう思い、私はNYXの店員さんからアイメイクのやり方を教わったり、YouTubeでメイク動画を見て真似したりしました。

身体は相変わらず鉛のように重かったし、外出すれば楽しいのですが、帰宅した瞬間から3日間は頭痛が出てベッドから出れないしで、相変わらず調子は良くなかったのです。

一方で「自己主張出来なかった自分」「言いたいことが言えなかった自分」がくすぶっていたのかもしれません。仕事をしていない、家事も満足にできない現状から少しでも現実逃避したかったのか、私はメイクをすることで一時の心の満足感を感じるようになりました。

ついに手を出した「紺色のリップ」

 メイクを楽しむ日が続いたある日、私はまたNYXの店舗を訪れました。よく行っていた頃は月に2回は訪問していたと思います。何度か店舗を訪れていると、どこに何があるか把握しており、商品の細かい違いもチェックできるようになっていました。

そこで見つけたのが、NYXで初めて購入したソフトマットリップの色違いの…

紺色。

唇に紺色をのせる、というこれまでにない表現方法に私は感動しました。唇が赤、なんて誰が決めたんだ!!!と雷に打たれたような衝撃。これを商品化したNYXの担当者の方は、きっとメイクとか物事に対して柔軟な価値観を持っておられるんだな、ともはやあがめるくらいの勢い。

紺色のリップもまた1000円以内で購入できたので…とはいえ、躊躇しましたが、これも経験だ!と思い購入しました。

ブログに何度か書いているのですが、私は休職前後~休職前半の記憶がかなり抜け落ちてしまっています。紺色のリップを購入したことは憶えているのですが、これをつけて実際に人前に出たかどうか、記憶がないんです…!

おそらく、家で1人の時に2回使ったと思うのですが、もしかしたら、これをつけて外出していないかどうか?今頃になってひやひやします。通りすがりの人の唇が紺色だったら、ぎょっとしますよね?服がすごくオシャレなら、その人なりのオシャレと思われそうですが、当時の私はパジャマにコートがデフォルト。怪しい人になっていたかも。

まとめ

 こんな風に、NYXは休職中の私に新しい気づきとか、メイクで変身することのワクワクを教えてくれました。休職中に出会ってよかったと思えるもののひとつです。残念ながら、2020年、NYXは日本から撤退してしまいました。

パジャマにコートを羽織りながらも何度もお店に行ったことは、休職中の私の成功体験になりました。その時、ぼーっとした頭で頑張って選んだブラシたちも、今でも毎日使うわたしの相棒です。

紺色のリップで私は何を表現したかったのか、今となれば分かりませんが、当時の体調、当時の精神状態、何か私の心の琴線に触れるものがあったのでしょう。そう考えると、当時の私もまた、何かを求めて一生懸命生きてたんだな、と感じます。

 

今回はここまでです。最後まで読んでくださり、ありがとうございます。

今日も、お疲れさまでした!

 

ABOUT ME
ここいま
ご訪問頂きありがとうございます。音声配信stand.fmの配信者です。モットーは「いま、ここを心地よくいきる」です。