poem-心を軽く

空っぽ

「忙しいとは心を亡くす」とは

よく言ったもので

夕焼けの雲を見る目も

金木犀を嗅ぐ鼻も

あなたを思う心も

置き去りになっていた

空っぽのカラダ、空っぽの心

空っぽなら 何かが入るはずなのに

見えない蓋がされている

わたしは その見えない蓋に

今気づいたわけなんだけど

「なんか臭い」という

ネガティブな感情だったことに

とても空しくなった

あなたの笑顔を思い出す

そうやって なんとか

わたしはまだ大丈夫なんだって

見えない蓋から溢れ出る

何かから 私を守ろうとしていた

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ここいま
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