stand.fm朗読フリー作品

最後の恋

勝手なもんだ

守るものでがんじがらめのくせに

一人の男として とか 言うんだ

最後の恋というなら

一緒に傷つきまくる覚悟はできた?

 

どれだけ心地よい言葉も 自分に酔うための麻薬だと

わたしは知っている

だけど一瞬でも こころが柔らかくなる瞬間を味わった時

わたしは嘘の世界でしばらく生きようと思った

 

あなたが笑う時 苦しくなった

苦しそうな時 ホッとした

わたしは嘘の世界の住人にはなれない

結局覚悟ができないのはわたしだった

来世 通りすがったら 恋に落ちてもいいかもね

それまでは あなたのこと

嘘でも幸せにしてあげない

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ここいま
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