ねぇ、空が蒼いね
空を見上げて わたしが言う
ほんとだ、空が青いね
空を見上げて あなたも言う
おんなじ空かしらと わたしはあなたの瞳をのぞきこんだ
あなたの瞳には わたしがうつる
こうしてならんでいるのだけど
あなたとわたしのDNAはちがうので
同じ場所にいても 違って見える 空の色
それがもどかしいの
だからわたしはあなたに言った
ねぇ、なんかいいね
あなたは 私の目を見て言った
うん、なんかいいね
こうして私は あなたとの
ちょっとした隙間を埋めたくて
瞳をのぞき込んでは言ってみる
ねぇ、なんかいいね