月曜日から金曜日まで
決まった朝と決まった夕方
列に並んで駅に向かう
その途中に架かる橋の色を
わたしは知らない
勿論橋の下を流れる川の色も
ある日列についていけずに
うずくまる人がいた
列に並び歩くわたしたちは
知らない振りをした
見てしまうと列に戻れない気がした
ある日わたしは列についていけず
歩く脚がもつれアスファルトが瞬に近づいた
列に並び歩く人とは
目が合うはずなのに合わなかった
それで良いと思った
わたしもさっきまでそのひとりだったのだから
傷ついた脚を引き摺りながら
橋の上に立ち 川の色を見る
陽がとうに暮れた街は
列の音なく川面を乱すこともない
瞳の奥見えないわたしの輪郭だけ
くっきりと映しだしていた