癒しの詩(朗読フリー)

わたしがこの世に生まれ落ちたとき

わたしがこの世に 生まれ落ちたとき

見るもの

きこえてくるもの

匂いや手触り

すべてが初めてのことで

わたしは泣いた

 

この世のことを 早く知りたい

この世でわたしは 生きていくんだ、

そうやって はりきっていたのかもしれない

 

「手のかかる子だね」

火のついたように泣くわたしを

大人はいつしか 苦笑いしながら

そう言うようになった

 

わたしがこの世に生まれ落ちたとき

この世のことを早く知りたい

この世でわたしは生きていくんだ

はりきって 空回りして

泣くしかできなかった 赤ちゃんのわたし

 

大人になった今でも

この世のことを知りたくて

ああだ こうだと考えて

「手のかかる大人だね」

ひとり苦笑いしながら 遠回りの人生を生きている

 

 

 

 

 

 

 

 

ABOUT ME
ここいま
ご訪問頂きありがとうございます。音声配信stand.fmの配信者です。モットーは「いま、ここを心地よくいきる」です。